こんにちは。静岡・沼津・三島・函南のこころねセラピーの秋山幸徳です。
日々の忙しさに追われ、心身の疲れを感じているときこそ、立ち止まって考えてみたい問いがあります。それは「人間とは何か?」という根本的な視点、つまり「人間観」についてです。
私たちは無意識のうちに、自分自身をどう定義するかによって、悩みへの対処法や生き方を選択しています。世の中には、大きく分けて2つの代表的な人間観が存在します。
1. 唯物論的人間観:物質としての私
「人間は物質(肉体)でできた存在である」という考え方です。
物質的なプロセスとしての心身
この視点では、心の疲れや体の不調はすべて、脳内の神経伝達物質や生理的なホルモンバランスといった「物質的なプロセス」に起因すると考えます。
- 解決の手段: 薬、サプリメント、手術、食事療法など
- 現代の姿: 疲れた心を感じながらも、薬や栄養ドリンクで一時的にバランスを整え、毎日を乗り切っている方も多いのではないでしょうか。
2. 観念論的人間観:精神としての私
一方で、「人間は本質的に精神的な存在である」という考え方もあります。
意識が形作る世界
この視点では、目に見える物質世界は、私たちの意識や心の反映に過ぎないと捉えます。問題の根本解決は、外側の物質を操作することではなく、自分自身の内面を変えることにあります。
- 解決の手段: 思考の転換、感情の整理、瞑想、内省など
- 癒しのヒント: 自分の内側と深く向き合う時間を持つことが、心の疲れを解き放つ鍵となります。
今、なぜ「人間観」を見直す必要があるのか
私たちがどちらの人間観に重きを置くかは、個人の問題に留まらず、社会全体の在り方にも直結しています。
地球規模で起きている限界
これまで私たちは、物質的な満足を追い求めるあまり、自然を犠牲にし、地球環境のバランスを崩してきました。このまま物質至上主義を突き進めば、未来の世代が深刻な困難に直面するという現実に直面しています。
「心の在り方」が未来を変える
ただ物質的な充足を追うだけの生き方は、今や限界を迎えています。社会の調和を取り戻し、あなた自身が健やかに生きるためには、精神や心の在り方に再び光を当てることが必要不可欠なのです。
問いかけ:あなたは「何」として生きますか?
心と体が限界に近づいている今だからこそ、自分自身に問いかけてみてください。
- 自分は、単なる物質的な存在でしょうか?
- それとも、崇高な精神的な存在でしょうか?
- あるいは、その両方が複雑に織り混ざった存在でしょうか?
「自分とは何だろう?」と考え直すことは、決して遠回りではありません。それが心の重荷を下ろし、これからの人生を軽やかに歩んでいくための、大切な第一歩になるはずです。


コメント