もし、手のひらからこぼれるほどの量の抗うつ剤を一度に飲んだら、
体にどんなことが起こると思いますか?
多くの人は、
「血圧が下がる」
「心臓が激しく動く」
「意識がもうろうとする」
そんなイメージを思い浮かべるでしょう。
26歳の大学院生フレッド・メイソン(仮名)も、まさにそう考えました。
「もう取り返しがつかない」という思いが体を支配した瞬間
失恋と長年のうつの経験。
「自分は弱い」「きっとまたダメになる」
そんな思いを抱えたまま、彼は副作用の少ない新薬を期待して臨床試験に参加していました。
ある日、感情が大きく揺さぶられる出来事が起き、
衝動的に治験薬をまとめて飲んでしまいます。
直後に強烈な後悔に襲われ、彼は助けを求めました。
救急搬送された彼の体には、
低血圧、異常に速い心拍、激しい呼吸、ろれつの回らない話し方。
まさに「大量服薬後に起こりそうな状態」が現れていました。
彼自身も叫び続けていました。
「死にたくない!」
けれど、検査結果はすべて「正常」
血液検査、尿検査、モニタリング。
どれを見ても、体に異常は見つかりません。
やがて治験の担当医が到着し、衝撃の事実が伝えられます。
彼が飲んだ薬は――
**薬効成分を一切含まないプラシーボ(偽薬)**だったのです。
その瞬間、まるでスイッチが切り替わったかのように、
彼の血圧と心拍は落ち着き、
意識もはっきりし、強い不調は消えていきました。
体を壊したのは「薬」ではなく、「確信」
これはノシーボ効果と呼ばれる現象です。
「これは危険なものだ」
「こうなってしまうに違いない」
その強い思い込みが、実際に体の反応を引き起こしてしまう。
私たちの心は、
意識している以上に、自律神経やホルモン、内臓の働きに影響を与えています。
こころねセラピーの現場でも、よく起きていること
こころねセラピーに来られる方の多くが、こう言います。
- 「検査では異常がないのに、つらい」
- 「原因がわからないから、余計に不安になる」
- 「このまま悪くなる気がして仕方ない」
実はこの**“未来への確信”**こそが、
体を緊張させ、回復を妨げていることが少なくありません。
痛みや不調がある
↓
「また悪化する」「治らない」
↓
無意識が緊張状態を維持
↓
本当に回復しづらくなる
このループです。
では逆はどうでしょう?
もし思考によって体が不調になることがあるのなら、
思考によって回復が始まることも、自然なことではないでしょうか。
これは「気のせい」や「我慢しなさい」という話ではありません。
- 安全だと感じた瞬間に呼吸が深くなる
- 緊張が抜けたときに痛みが和らぐ
- 誰かに理解されたと感じたとき、体が温かくなる
これらはすべて、心が体に与える実際の反応です。
「治そう」としなくていい。ただ、ほどいていく
こころねセラピーでは、
無理にポジティブに考えさせることはしません。
大切にしているのは、
- どんな思い込みが無意識に体を縛っているのか
- それが生まれた背景は何だったのか
- 今のあなたに、本当に必要な感覚は何か
それを静かに、丁寧にほどいていくことです。
あなたの体は、敵ではありません
体は、あなたを苦しめようとしているのではありません。
ただ、これまでの経験や信じてきたものを、
正直に表現しているだけなのです。
もし今、
「理由がわからない不調」
「治らない気がする怖さ」
を抱えているなら――
それは、あなたが弱いからではありません。
心と体が、ずっと一緒に頑張ってきた証です。
必要であれば、
「何が起きているのかを一緒に整理するところ」から、お手伝いできます。
あなたのペースで、大丈夫です。

※無料相談後に継続を強く勧めることはありません
※その場で決める必要はありません
※安心してご利用ください

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