結果に振り回されていませんか?

「結果」に怯えるのはやめましょう。すでに答えは決まっているんです。

仕事の成績、試験の点数、スポーツの試合、日々の小さな目標達成…。私たちは、人生のあらゆる場面で「結果」という評価に直面します。そして、ともすればこの目に見える数字や他者からの評価に、自分自身の価値まで支配されているように感じてしまうかもしれません。

もし、あなたが今、結果に一喜一憂したり、結果を出すことに過度なプレッシャーを感じているなら、この記事があなたの心を軽くし、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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結果はあなたの「影」そのもの

静岡・沼津・三島・函南のこころねセラピーの秋山です。

私たちが何らかの行動を起こせば、その足元には必ず「結果」が落ちてきます。それは、評価される数字だけではなく、**「達成感」「満足感」といった内面的な感覚や、「周囲との関係性の変化」**といった目に見えないものも含みます。

この「結果」を、あなた自身の**「影」**だと捉えてみてください。

影は、私たちがいるところには必ずできます。光(外界)の影響を受けて私たちの目に映りますが、その形はあなたの行動の形そのものでしかありえません。自分以上でも以下でもない、あなたの思考、準備、行動の質を映し出しているのが結果なのです。

例えば、営業成績という「影」は、単に契約数を示すだけでなく、顧客への提案の質、日々の学習量、そして目標に対する熱意といった、あなた自身の内面的な行動を複合的に反映しています。

しかし、私たちは結果が気に入らないと、すぐに「人が評価してくれなかった」「景気が悪かった」「環境が悪かった」と、原因を外側に求めてしまいがちです。他者に責任を転嫁することで一瞬は気が楽になりますが、それは自己成長の機会を自ら手放していることにほかなりません。

影の形を変えたければ、自分自身を変えるしかない

結果を変えたいと望むなら、外界や他人のせいに目を向けるのではなく、自分自身を見つめ、行動様式そのものを変えることが何よりも大切です。

「影の形を変えたいなら、帽子をかぶればいい」という言葉のように、外側の環境ではなく、自分のあり方を変えることでのみ、結果(影)は変化します。

結果は、あなたの成長の度合いを示す鏡です。厳しいかもしれませんが、この視点に立つと、すべての結果は**「自分にとってコントロール可能なもの」**だと気づくことができます。その結果が出るまでに、すべての準備、つまり「帽子をかぶる行為」は自分自身でできるからです。

この自己責任の姿勢は、一見すると厳しく聞こえますが、裏を返せば**「結果は自分の努力と工夫次第で変えられる」**という、極めて大きな希望と力を私たちに与えてくれます。外的要因に左右されることなく、常に自分を改善し続けることで、望む結果を引き寄せられるようになるのです。

アスリートの世界に学ぶ真理

私は多くのアスリートをサポートしていますが、彼らには「結果を心配する必要はない」と伝えます。なぜなら、試合のときにはすでに、自分の形(結果)は、日々の練習で積み上げたものによって決まっているからです。

自分にふさわしいものが、ちゃんとやってくる。あとは、試合という舞台で、それがどのように映し出されるかを見るだけです。最高のパフォーマンスを発揮するためには、決まっている結果を恐れて、体や頭に無駄な力(プレッシャー)を入れないこと。ただ自分の100%の力が出せればいいのです。この「無駄な力を入れない」という境地こそが、最高の準備をやりきった者だけが到達できる、最も高い集中状態なのです。

呪縛から解放されたとき、最高の自分が出せる

ソチオリンピックでの浅田真央選手のフリーの演技は、私たちにこの真理を教えてくれました。ショートプログラムでの致命的なミスにより、メダル獲得が絶望的となった後、彼女の心に劇的な変化が起こりました。

「もうメダルはとることができない」とわかった瞬間、「金メダルをとらなければいけない」という呪縛から解放されたのでしょう。外界から課せられた期待や、自分自身が作り上げた重圧という枷が外れたのです。

そのとき彼女が集中できたのは、「自分にとってのベストを尽くす」という、最もシンプルで最も力強い思いでした。**「この舞台で、これまでやってきたことの全てを出し切る」**という純粋な思い。その結果、すべてのジャンプを成功させ、自己ベストを更新するという、記憶に残る感動的な演技につながったのです。

これは、結果を求める執着心ではなく、プロセスへの純粋な集中が、かえって最高のパフォーマンスと結果を生み出すことを証明しています。彼女本来の素晴らしさが、最高の結果となって現れたのは、重圧というフィルタが取り除かれたからです。

剣道の精神に学ぶ:「打って反省、打たれて感謝」

「結果は気にするな」というのは、「勝てなくてもいい」ということではありません。

結果はとても大事なものですが、自分にとっての活動の価値は、「勝利」や「評価」という表面的なものだけではないのです。

あなたが得た結果は、それが成功であれ失敗であれ、それを通して自分の姿をよりよく知り、また自分を磨いていくための貴重なチャンスです。

剣道には**「打って反省、打たれて感謝」**という言葉があります。これは、剣を交えれば必ず、その結果に関係なく、よりよく自分を知るための学びがあるということです。相手に打たれた(負けた)ときこそ、自分の未熟さや癖に気づかせてくれた相手に感謝し、内省する機会とするのです。

ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルの名著『弓と禅』では、弓道師範が**「的に当てに行くのではなく、当たるにふさわしい自分になれば当たるのだ」**と説いています。これは、技術や精神性を極めることが、結果を自然と伴わせるという「道(どう)」の思想です。

結果に焦点をあてるのではなく、自分づくりや自分磨きにフォーカスすることの素晴らしさに、今こそ気づいてほしいと願います。

大切にしたい価値基準

いつも自分にふさわしい結果だけがやってくる。

どんな結果であれ、それは今のあなたの形(影)であり、未来の自分へのヒントです。

その結果を真摯に受け止め、**「なぜこの結果になったのか?」**と内省し、次の行動の質を高めるための学びの機会にしてください。自分を磨き、自分を成長させれば、必ずそれにふさわしい、より素晴らしい影(結果)があなたの足元に現れます。

さあ、恐れるのはやめて、今日から**「自分磨き」と「行動の質の向上」**に集中しましょう!

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この記事を書いた人

心と体を同時に癒し、あなたらしい人生を取り戻すお手伝いをしています。
子どもの頃、父の厳しいしつけの中で寂しさや孤独感を抱えながら育ち、20代では10年続く慢性腰痛に苦しみました。
しかし、たった1回の心理療法で痛みが消え、同時に心のブロックも解放され「このままでいい」という安心感に包まれた経験が、私の人生を変えました。
その体験をもとに、独自開発の感情開放ボディーワーク、オンサ心理療法、チャクラヒーリングを組み合わせ、平均1〜3回のセッションで心身の不調や慢性痛にアプローチしています。
あのとき私が感じた“解放感と安心感”を、今度は多くの人に届けたい——それが、私の活動の原動力です。

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