もし、あなたが今「誰からも嫌われていない」のだとしたら、それは素晴らしいことのように思えるかもしれません。しかし、厳しい言い方をすれば、それはあなたが「自分の人生のハンドルを誰かに明け渡している」サインである可能性があります。
なぜなら、自分の意見を持ち、自分の価値観に従って生きようとすれば、必ずどこかで誰かの価値観とぶつかるからです。
嫌われないために支払っている「代償」
誰からも嫌われない状態を維持するためには、常に周囲の顔色を伺い、相手が望む「正解」を演じ続けなければなりません。
- 自分の本音を飲み込む
- 「何でもいいよ」と相手に合わせる
- 波風を立てないように自分を消す
これを続けているうちに、「自分は何が好きで、何が嫌いなのか」という自分軸がどんどん削り取られていってしまうのです。
「間違っている」と言える3つの理由
「誰にも嫌われていないなら、何かを間違えている」と言われるのは、以下の3つの真実があるからです。
| 理由 | 内容 |
| 透明化 | 誰の邪魔もしない代わりに、誰の印象にも残らない「透明な存在」になっている。 |
| 八方美人 | 全方位に良い顔をすることは、結局誰に対しても誠実ではない可能性がある。 |
| 成長の停止 | 新しい挑戦や変化には必ず反対者が現れるもの。嫌われないのは「変化していない」証拠。 |
もしあなたが、誰の感情も逆なでしていないのだとしたら、それはあなたの「個性のエッジ」が丸くなりすぎて、誰の心にも引っかからなくなっているのかもしれません。
嫌われることは「自分軸」が立ち上がった証拠
「嫌われる」ということは、決してあなたが悪い人間だということではありません。
「嫌われる」とは、あなたが自分の意志で「NO」と言い、自分の価値観で「YES」を選んだ結果、誰かとの違いが明確になったというだけのことです。
中高年からの人生を豊かにするのは、100人の「どうでもいい知人」ではなく、あなたの価値観を理解してくれる1人の深い理解者です。そして、その1人と出会うためには、その他の99人に「この人とは合わないな」と思われる勇気を持つ必要があります。
これからのあなたへの提案
今日から、少しだけ「嫌われる勇気」を小出しにしてみませんか?
- 小さな「NO」を言ってみる(気が乗らない誘いを断る)
- 自分の好みを口にする(「何でもいい」をやめる)
- 「自分はどうしたいか」を主語にする
誰かに嫌われた瞬間、それはあなたが**「自分の人生の主役」に戻った記念日**です。
間違った「いい人」を卒業して、少しぐらい誰かに顔をしかめられる、人間味あふれるあなたで生きていきましょう。


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