他人に振り回され疲れを感じている中高年の方へ
「これだけ頑張ってきたのに、なぜ状況が変わらないのか」
「本当は違う生き方をしたいのに、現実が動かない」
もしあなたがそう感じているなら、それは意志が弱いからではありません。
問題は、“努力”ではなく、
あなたが世界をどう知覚しているか――
つまり脳という「知覚装置」の使い方にあります。
私たちは“今”を見ていない
物理学や神経科学が示している事実はシンプルです。
私たちが見ている世界は
「今この瞬間のリアルタイム映像」ではありません。
光が目に届き、電気信号に変換され、脳で処理され、
意味づけが起こるまでには時間差があります。
つまり私たちが「現実」と呼んでいるものは、
すでに処理済みの過去データなのです。
にもかかわらず私たちは、
- 過去の評価
- 過去の失敗
- 過去の役割
- 過去の人間関係
これらを「絶対的な事実」として扱い、
そこから人生を判断しています。
なぜ自分軸が持てないのか?
自分軸がないと感じる中高年の多くは、
こういう状態にあります。
- 家族の期待に応えてきた
- 職場の評価基準で生きてきた
- 社会的役割を優先してきた
つまり「他人の基準」で最適化してきた人生です。
しかし脳は一度形成した知覚パターンを繰り返します。
脳は安全を優先する装置です。
変化よりも、慣れた認識を選びます。
だからあなたは、
もう必要のない過去の設定のまま
現在を解釈し続けているのです。
スクリーンを書き換えても映画は変わらない
多くの人がやっているのは、
- ポジティブ思考で上書きする
- 無理に行動を増やす
- 自己啓発を繰り返す
しかしそれは、
上映済みの映画のスクリーンに
ペンで書き足そうとする行為に似ています。
スクリーンを変えても、
映写機の設定が同じなら映像は変わりません。
必要なのは
現実そのものを変えることではなく、
“知覚の設定”を更新することです。
「4次元的視点」というヒント
物理学では、「時間」も「長さ」や「高さ」と同じように、ひとつの“方向”として考えます。
(例:アインシュタインの相対性理論)
と言われても、正直ピンときませんよね。
もっと簡単に言うと――
私たちは、時間が「過去→現在→未来」と一方通行に流れていると思っています。
でも科学の考え方では、時間も空間のように“全体がひとつのかたまり”として存在している、と考えることができるのです。
たとえば、分厚い本を思い浮かべてください。
本の中には、物語のはじめから終わりまで、すべてのページがすでにあります。
私たちは今、そのうちの「1ページ」を読んでいるだけです。
もし人生もそれに似ているとしたらどうでしょう。
今あなたが見ている現実は、
「決まってしまった運命」ではなく、
人生という本の“あるページ”を読んでいる状態にすぎません。
そして重要なのはここです。
どのページを読むかは、
あなたの“ものの見方”や“選び方”によって変わる可能性がある、ということです。
現実を無理やり変えるのではなく、
・何を大事だと思っているのか
・何を怖れているのか
・どんな前提で物事を判断しているのか
その「前提」が変わると、
読まれるページも自然に変わっていきます。
つまり――
現実は岩のように固まっているのではなく、
あなたの“見方”によって形が変わるものなのです。
だからこそ、
今うまくいっていないからといって、
人生全体が失敗だと決める必要はありません。
それは、たまたま今そのページを読んでいるだけかもしれないのです。
自分軸とは「価値観」ではなく「知覚の基準」
多くの人は自分軸を
「好き嫌いをはっきりさせること」
だと思っています。
しかし本質は違います。
自分軸とは、
- 何を現実とみなすか
- 何を重要とみなすか
- 過去・未来、どの時間軸で判断するか
という“知覚のフィルター”です。
あなたがまだ変われないのは、
古いフィルターのまま
新しい人生を選ぼうとしているからです。
中高年だからこそ更新できる
若い頃は外的成功が基準になります。
しかし40代、50代になると
成果よりも「意味」が気になり始めます。
これは衰えではありません。
脳が
「外的適応モード」から
「内的統合モード」へ移行する自然な流れです。
ここで必要なのは、努力ではなく問いです。
- 私は本当は何を守ろうとしているのか?
- 私は何を怖れているのか?
- 今の現実は、どの過去の設定から生まれているのか?
問いは知覚を揺らします。
知覚が揺らぐと、現実の見え方が変わります。
現実は固定ではない
あなたが今「変わらない」と感じている現実は、
すでに処理済みの残像です。
問題は未来ではなく、
過去の設定を今も使い続けていること。
自分軸とは、
何かを足すことではありません。
不要になった設定を静かに外すことです。
そしてその瞬間、
あなたは初めて“今”を生き始めます。
もしあなたが
- 他人の基準で疲れている
- 慢性的な虚無感がある
- でも宗教には依存したくない
そう感じているなら、
それは壊れている証拠ではなく、
更新のタイミングです。
現実は過去の残像。
ならば変えるべきはスクリーンではなく、
映写機の設定です。
そしてその設定を変えられるのは、
今この文章を読んでいるあなた自身です。
静岡・沼津・三島・函南のこころねセラピー:秋山幸徳


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