喜びだけでは、人は強くも優しくもなれない。

こんにちは。静岡・沼津・三島・函南の「こころねセラピー」の秋山幸徳です。

ヘレン・ケラーが残したこの言葉——「もしこの世界に喜びしかなかったら、我々は、決して勇気も忍耐も学べないことになる」

これを聞いて、あなたはどう感じますか? 「そんなこと言ったって、苦労なんて少ないほうがいい」「もうこれ以上、耐えたくない」……そんな風に、ため息をつきたくなるかもしれませんね。

特に、これといった趣味もなく、家族や会社の期待に応えることで精一杯だった中高年世代の方々にとって、「自分軸」と言われてもピンとこないのは当然のことです。

今日は、そんなあなたにこそ届いてほしい、「ネガティブな感情の本当の価値」についてお話しします。

目次

1. 「喜びだけ」の世界は、実はとても脆い

私たちはつい、「いつも笑顔で、悩みがない状態」をゴールだと思ってしまいます。しかし、セラピーの現場で多くの心に触れてわかったのは、「ずっと晴れの日」が続くと、心は砂漠のように乾いてしまうということです。

もし、この世界に喜びしかなかったら……

  • 勇気: 怖いものがないので、一歩踏み出す決断が必要なくなります。
  • 忍耐: すぐに手に入るので、待つことの尊さがわからなくなります。

つまり、壁にぶつかったり、思い通りにいかなかったりする「不都合な時間」こそが、あなたの心の筋肉を鍛える唯一のトレーニング場なのです。

2. 「自分軸」は、逆風の中でしか育たない

中高年になると「自分には何もない」「流されて生きてきた」と感じる瞬間があるかもしれません。でも、それはあなたが**「調和」を大切にしてきた証**でもあります。

ただ、本当の意味での「自分軸(こころの根っこ)」は、順風満帆な時にはなかなか見えてきません。

  • 「どうしてもこれだけは譲れない」という怒り
  • 「もうあんな思いはしたくない」という悔しさ
  • 「どうして私ばかり」という悲しみ

こうしたネガティブな経験の中にこそ、「私は本当はどう生きたいのか?」という本音が隠されています。 逆風が吹くからこそ、倒れないように足元を固めようとする。そのプロセスが、あなたの自分軸を作っていくのです。

3. 「勇気」と「忍耐」は、あなたを守る武器になる

ヘレン・ケラーが言う「勇気」や「忍耐」は、決して「根性で耐えろ」という意味ではありません。

  • 勇気: 「今のままの自分でもいいんだ」と自分を受け入れる勇気。
  • 忍耐: 変化がすぐに見えなくても、自分の可能性を信じて待つ忍耐。

これらを学んだ人は、たとえ環境が変わっても、他人の評価に振り回されても、最後には自分の中心に戻ってこられるようになります。

セラピストからのメッセージ

今のあなたの苦しみや、モヤモヤとした停滞感。それは、あなたが**「真の勇気」を手に入れようとしている成長痛**かもしれません。

喜びしかない世界では出会えなかった「強くて優しいあなた」に、今、会いに行っている途中なのです。

「自分軸なんて今さら……」と思わずに、まずはその「ままならない現実」の中に、どんな学びが隠れているか、一緒に探してみませんか?

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この記事を書いた人

心と体を同時に癒し、あなたらしい人生を取り戻すお手伝いをしています。
子どもの頃、父の厳しいしつけの中で寂しさや孤独感を抱えながら育ち、20代では10年続く慢性腰痛に苦しみました。
しかし、たった1回の心理療法で痛みが消え、同時に心のブロックも解放され「このままでいい」という安心感に包まれた経験が、私の人生を変えました。
その体験をもとに、独自開発の感情開放ボディーワーク、オンサ心理療法、チャクラヒーリングを組み合わせ、平均1〜3回のセッションで心身の不調や慢性痛にアプローチしています。
あのとき私が感じた“解放感と安心感”を、今度は多くの人に届けたい——それが、私の活動の原動力です。

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