「自分軸」って、どういうこと?

静岡・沼津・三島・函南のこころねセラピーの秋山です。

「自分軸を持ちましょう」 最近よく聞く言葉ですが、なんとなく強い意志を持たなきゃいけないような、少しハードルの高さを感じてしまう方もいるかもしれません。

でも、実はとてもシンプルで、優しいものなんです。

自分軸とは、「自分の在り方」のこと。 そして、「どんな自分だったら美しいと思えるか」という、自分自身に対する美意識のことです。

ここで言う「美しさ」とは、お化粧やファッションといった外見のことではありません。 たとえば、夜眠る前に一日を振り返ったとき、「今日の私、なかなか素敵だったな」と自分自身に誇りを持てるような感覚のこと。 「潔くありたい」「誠実でありたい」「どんな時もしなやかでありたい」……といった、あなたの内側から滲み出る生きる姿勢としての美しさです。

これまであなたは、母として、妻として、あるいは一人の社会人として、誰かの期待に応え、家族や周囲の平穏を守るために、自分の気持ちを後回しにして頑張ってきたかもしれません。それは本当に尊いことです。 でも、さまざまな経験を重ねてきた今だからこそ、これからは誰かのためではなく、**「自分がどうありたいか」**という心の声を羅針盤にして、自分自身を大切にしてもいい時期に来ているのです。

目次

あなたを動かす「3つのエネルギー」

私たちが新しいことを始めたり、日々を笑顔で過ごしたりするには「エネルギー」が必要です。 そのエネルギーの源泉となるのが**「〜たい」という思い**です。

実はこの「〜たい」には、大きく分けて3つの種類があります。

  1. 結果の「〜たい」(何かを獲得したい、解決したい)
  2. 行動の「〜たい」(〜をしたい、〜へ行きたい)
  3. あり方の「〜たい」(〜でありたい)

多くの人が、1つ目の「結果」や2つ目の「行動」を原動力にして、毎日を懸命に生きています。 けれど、もし今あなたが疲れを感じているのなら、それはこの2つのエネルギーの**「ある弱点」**に心が消耗してしまっているからかもしれません。

その弱点とは、**「外側の状況に左右されてしまう」**ということです。

少し、私たちの日常を振り返ってみましょう。

頑張っているのに、心が疲れてしまう理由

「結果」や「行動」を求めると、どうしても自分以外の誰かや、環境の影響を受けてしまいます。

例えば、こんなことはありませんか?

「家族に『ありがとう』と言ってほしい」 毎日、食事を作り、洗濯をし、家のことを整えているあなた。 「もっと家族から感謝されたい」「『いつも助かるよ』と言われたい」。そう願って頑張っても、家族はそれを「当たり前」だと思っていて、言葉にしてくれない……。 これでは、家族の機嫌や反応次第で、あなたの心が満たされるかどうかが決まってしまいます。

「夫に私の気持ちをわかってほしい」 今日あった出来事や、抱えている不安を「ただ聞いてほしいだけ」なのに。 相手が疲れていたり、無関心だったりすると、「どうしてわかってくれないの?」と寂しさが募ります。 「わかってもらいたい」という願いは、相手の聞く姿勢やコンディションに委ねられてしまっているのです。

「子供には、幸せな道を歩んでほしい」 「子供に安心できる暮らしをしてほしい」「もっとしっかりしてほしい」。 母親としての切実な願いですが、子供には子供の人生や考えがあります。どれだけ心を砕いても、思い通りになるとは限りません。子供の結果に自分の心の安定を求めてしまうと、ハラハラし通しで心が休まる暇がありません。

「たまには一人でゆっくり旅行に行きたい」 「家事や介護から離れて、一人で温泉に行きたい」「時間を気にせず習い事がしたい」。 そう思っても、家族のスケジュールや介護の状況、あるいは「主婦が家を空けるなんて」という周囲の空気が許さないこともあります。 「〜したい」という行動の願いは、環境が整わないと叶えられず、我慢が続くと苦しくなってしまいます。

「いつまでも若々しくありたい」 「以前の体型に戻りたい」「シミやシワをなくしたい」。 これも切実な願いですが、年齢や体調の変化は、努力だけではコントロールしきれない部分があります。鏡を見るたびに理想と現実のギャップに落ち込んでしまうのは、変化しやすい「外見」という結果に依存しているからかもしれません。

このように、「結果」や「行動」のエネルギーは、外側の状況に左右されるため、どうしても不安定になりやすいのです。 頑張っても報われない虚しさは、ここから生まれていました。

枯れない泉を、心の中に持つ

だからこそ、私はあなたに、3つ目の**「あり方の『〜たい』」**を大切にしてほしいと願っています。

  • どんなに忙しくても、「心は穏やかでありたい」
  • 何があっても、「ユーモアを忘れない自分でいたい」
  • 風通しの良い、「自由な精神でありたい」

この「あり方」は、誰からの評価も必要ありません。 「ありがとう」と言われなくても、旅行に行けなくても、あなたの心の中で今すぐ実現できることだからです。

人からどう見られるかとか、社会でどう成功するかとか、そんなことはまったく関係ありません。

「ただ、自分がそうありたいから」

理由はそれだけで十分なのです。 たとえば、「何色が好きですか?」と聞かれて「青です」と答えること。 ふと見上げた夕焼けを「美しいな」と感じること。 カフェでメニューを見て「今日はコーヒーの気分だな」と選ぶこと。

そこに、「なぜ?」という立派な理由や、正しいも間違いも、効率も非効率もありませんよね。

外側の世界がどれだけ変化しても、誰に何を言われても、あなたの心の奥にある「美意識」=「あり方」だけは、誰にも奪うことはできません。 それは、いつでもどこでも、涸れることなくあなたの中に存在する、静かで力強いエネルギーの源泉になります。

あなたの「美意識」を取り戻す

もし今、心が疲れているのなら、一度「結果」を追い求める重たい荷物を、そっと下ろしてみませんか?

そして、静かな時間に、ご自身に問いかけてみてください。

「私は、どんな自分であることを『美しい』と感じるだろう?」

その答えこそが、あなたの「自分軸」です。 誰かのためではなく、あなた自身のために。 その「あり方」を大切にすることで、あなたの毎日はきっと、もっと優しく、色鮮やかなものになるはずです。

こころねセラピーは、いつでもあなたの「あり方」を応援しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

心と体を同時に癒し、あなたらしい人生を取り戻すお手伝いをしています。
子どもの頃、父の厳しいしつけの中で寂しさや孤独感を抱えながら育ち、20代では10年続く慢性腰痛に苦しみました。
しかし、たった1回の心理療法で痛みが消え、同時に心のブロックも解放され「このままでいい」という安心感に包まれた経験が、私の人生を変えました。
その体験をもとに、独自開発の感情開放ボディーワーク、オンサ心理療法、チャクラヒーリングを組み合わせ、平均1〜3回のセッションで心身の不調や慢性痛にアプローチしています。
あのとき私が感じた“解放感と安心感”を、今度は多くの人に届けたい——それが、私の活動の原動力です。

コメント

コメントする

目次