どうして人はあらゆることに意味付けをしてしまうのか?

こんにちは。こころねセラピーのセラピストです。 日々クライアントさんのお話を聴いていると、多くの人が「出来事そのもの」よりも「自分が与えた意味」で苦しんでいる場面をよく目にします。

今日は、なぜ人は何にでも意味付けをしてしまうのか、そしてその意味付けがもたらす“害”について、セラピストの視点からお伝えしていきます。

目次

なぜ人はあらゆることに意味付けをするのか?

① 脳は“わからない状態”が苦手だから

私たちの脳は、不確かなものに不安を感じ、それを埋めようとします。 「なぜこうなったのか?」 「これはどういうことなのか?」 この問いに答えを出そうとする働きが、意味付けを生みます。

② 過去の記憶から自動的に判断してしまうから

人は幼少期からの経験によって、独自の“解釈のクセ”を身につけています。 例えば、以前怒られた経験が強く残っている人は、誰かの少し冷たい態度を「嫌われた」と捉えやすくなります。

③ 安心したい・コントロールしたいという心の働き

意味付けは、一種の“コントロール感”を生みます。 「これはこういうことだ」と決めてしまうことで、理解できた気になり、安心を得ようとするのです。

意味付けの害悪とは?

① 事実よりも“思い込み”で苦しむ

意味付けの多くは、現実の事実ではなく自分の主観です。 そのため、ありもしない不安・恐怖・罪悪感で自分を苦しめてしまうことがあります。

② 人間関係がねじれていく

相手の意図を勝手に解釈し、ネガティブな意味付けをしてしまうと、本来必要のない誤解や距離が生まれます。 「きっと私を嫌っている」 「返事が遅いのは怒っているからだ」 こうした思い込みが関係を壊すことは、セラピーの現場でも本当に多いです。

③ 本来の自分を見失ってしまう

意味付けは、あなたの本音よりも“思考のパターン”を優先させます。 「私はダメな人間だ」 「どうせうまくいかない」 こうした意味付けを繰り返すことで、自己イメージがどんどん狭まり、可能性を奪っていきます。

意味付けから自由になるために

① “事実”と“解釈”を分ける

こころねセラピーでよくお伝えしているのが、 「これは事実? それとも私の解釈?」 と、一度立ち止まる習慣です。

② 意味付けしなくていい、という選択肢を思い出す

出来事には、本来良いも悪いもありません。 意味付けるかどうかは、あなたが選べます。

③ 心のクセを優しくほどいていく

意味付けは、あなたに問題があるからではありません。 ただ、これまで身についた“自動反応”にすぎません。 まずは、そのクセに気づくことが癒しの第一歩です。

おわりに:意味付けに振り回されない生き方へ

意味付けは、私たちが生きるために備わった自然な能力です。 しかし、その意味付けが自分を生きづらくしているなら、そっと手放してもいいのです。

あなたが「事実」と「解釈」を分けられるようになったとき、世界は今よりずっと優しく感じられます。

こころねセラピーは、あなたが自分の心を軽くする手助けをしています。 必要なときは、いつでも頼ってくださいね。

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この記事を書いた人

心と体を同時に癒し、あなたらしい人生を取り戻すお手伝いをしています。
子どもの頃、父の厳しいしつけの中で寂しさや孤独感を抱えながら育ち、20代では10年続く慢性腰痛に苦しみました。
しかし、たった1回の心理療法で痛みが消え、同時に心のブロックも解放され「このままでいい」という安心感に包まれた経験が、私の人生を変えました。
その体験をもとに、独自開発の感情開放ボディーワーク、オンサ心理療法、チャクラヒーリングを組み合わせ、平均1〜3回のセッションで心身の不調や慢性痛にアプローチしています。
あのとき私が感じた“解放感と安心感”を、今度は多くの人に届けたい——それが、私の活動の原動力です。

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