シリーズ1:ボロボロな心を抱えるあなたへ。「スピリチュアル」が教えてくれること
こころねセラピー セラピスト:秋山幸徳
はじめに:その痛み、一人で抱えなくていいんです
毎日お疲れ様です。慢性的な痛みと戦いながら、家族や仕事のために頑張り続けているあなたへ。
「もう心が折れそう」「こんなに頑張っているのに、どうして私ばかり」――そう感じていませんか?
そんな中、「スピリチュアル」という言葉を耳にして、怪しいと思ったり、どこか自分とは関係のない世界だと思ったりしたかもしれません。
でも、私たちが扱うスピリチュアルは、あなたを「非現実的な世界」に連れ去るものではありません。 むしろ、「ボロボロになった心と体の叫び」を理解し、あなたの日常を「少しでも楽に、心地よく」生きるための視点を与えてくれる、とても現実的で、温かい心のケアなんです。
1.心がボロボロな人にとっての「スピリチュアル」とは?
私たちが使う「スピリチュアル」の定義は、世間で言われるような「特別な能力」や「非日常的な現象」を指すのではありません。
1-1. スピリチュアルの本来の意味:あなたの「魂」と「息」
「スピリチュアル(Spiritual)」は、ラテン語の「spiritus(スピリトゥス)」が語源です。この言葉は、「息」や「魂」を意味します。
この語源を深く掘り下げてみると、私たちがなぜ今「スピリチュアル」な視点を大切にしているのかが、きっとご理解いただけるはずです。
🌿 命の源である「息(Spiritus)」
慢性的な痛みや深い不安を抱えているとき、私たちは無意識のうちに呼吸が浅く、細くなっています。 息を詰めて、体を固くして痛みに耐えている状態です。
ラテン語の「スピリトゥス」が持つ「息」という意味は、単なる空気の出入りではありません。それは、**「生気」「生命力」「活き活きとしたエネルギー」**そのものを指します。
痛みに支配され、命の火が小さくなったように感じる瞬間も、あなたの体は刻一刻と息をしています。この本来のスピリチュアルとは、その**「命の息吹」を意識的に深く吸い込み、あなたの生命エネルギーに再び光を当てる**ことから始まるのです。
✨ 痛みや役割を超えた「魂(Spiritus)」
そして、「スピリトゥス」は「魂」をも意味します。
あなたが「誰かの妻」「誰かの母」「会社の同僚」といった役割や、慢性的な痛みによって自分自身を見失いそうになったとき、この「魂」の概念は大きな救いになります。
「魂」とは、**役割や体の状態とは関係なく、あなたの中に永遠に存在する、傷つくことのない「核となる自己」**です。
体の痛みがどれほど強くても、心が疲れ果てていても、この魂の核の部分は、常に**「あなたは大丈夫」「あなたは愛されている」**という真実を知っています。
つまり、スピリチュアルとは本来、**「あなた自身の深い部分、核となる精神性」**に焦点を当てることです。
これは、あなたが長年、周囲のために尽くす中で無意識に身につけてしまった「自分以外の誰かの期待に応えようとする生き方」から、そっと自分を解放することでもあります。
「私とは誰か、何のために生きているのか」という根源的な問いを、外の誰かに答えを求めるのではなく、あなた自身の内側に静かに問いかけます。そして、過去の後悔や未来の不安といった「時間軸の迷い」から解放され、「今、この瞬間」の自分にとって何が最も大切で心地よいのか、その答えを見つけるための考え方なのです。この内なる探求こそが、他者に依存しない、確固たる自己肯定感の土台を築きます。
| 世間で誤解されがちなイメージ | 私たちが提案するスピリチュアルの視点 |
|---|---|
| 特別な能力や占い | 自己の深い感情や内面に気づく力 |
| 宗教的な修行や信仰 | 安心感と生きる喜びを見つける心の習慣 |
| 現実逃避のためのもの | 現実の悩みに対処するための新しい考え方 |
1-2. 慢性痛と心の痛み:「体と心は繋がっている」という視点
長く続く痛みは、肉体的なものだけではありません。痛みを我慢するストレス、将来への不安、誰にも理解されない孤独感など、心も同時に痛んでいます。
スピリチュアルな視点では、**「あなたの体と心は、一つのエネルギー体として深く繋がっている」**と考えます。
- 心が疲れ果てると、体の痛みが増す。
- 体の緊張が解けると、心の不安も和らぐ。
この繋がりを知ることが、まず痛みのループから抜け出すための第一歩になるのです。
2.「何を信じたらいいの?」:宗教・オカルトとの違い
スピリチュアルという言葉が、ときどき不安や不信感を抱かせるのは、宗教やオカルトと混同されがちだからです。
- 宗教: 特定の教祖や教義、神を信仰の対象とします。
- オカルト: 超常現象や秘密の知識など、謎めいた事柄を対象とします。
私たちが提唱する**「心のスピリチュアル」**は、特定の神様を信仰したり、誰かに依存したりするものではありません。
あなたがあなた自身の「心の声」「体の声」に耳を澄まし、「自分らしく生きるための、より良い選択」を支えるための、心理的なアプローチです。
高額な商品を勧められたり、「これをしないと不幸になる」と不安を煽られたりするようなものは、健全なスピリチュアルではありません。ご注意ください。
3.心を休めるためのまとめと、次のステップ
今回のまとめとして、「スピリチュアル」とは、もう十分に頑張ったあなたの心が、ようやく休むために、「自分自身に優しく、深く目を向けること」**から始まります。
これは、あなたがこれまで「家族のために」「役割のために」と外側ばかりを向けていた意識を、一時停止させる行為です。痛みを無視して頑張り続けてきた心と体に、**「もう無理しなくていいよ、休んでいいよ」**という許可を与えること。そして、自分の心身の状態を冷静に見つめ、自分にとって何が本当の幸せや安らぎなのかという「心の羅針盤」を再調整することに繋がります。
次回は、そんな疲れた心を持つあなたでも「今日からできる簡単なスピリチュアルな習慣」をご紹介します。
痛みに耐える日々から、少しでも心の平穏を取り戻すヒントを見つけていきましょう。
| シリーズ構成(予定) | 内容の焦点 |
|---|---|
| シリーズ1(今回) | スピリチュアルの定義、慢性痛と心の関係性 |
| シリーズ2 | 疲れたあなたに贈る!心が軽くなる「簡単スピリチュアル習慣」3選(瞑想、呼吸法など) |
| シリーズ3 | 依存しない!健全なスピリチュアルサービス(ヒーリング、リーディング)の見分け方と活かし方 |
💖 こころねセラピーからのメッセージ
あなたはそのままで、十分に頑張っています。自分を責める必要はありません。あなたが痛みに耐え、周囲のために尽くしてきた強さを、まずは深く労ってください。
痛みや不安に視界が遮られても、あなたの心には、決して傷つくことのない「癒しと回復の力(レジリエンス)」が息づいています。この力こそが、困難を乗り越えてきた証であり、未来を照らす羅針盤です。
私たちこころねセラピーは、あなたが持つ本来の力を信頼し、失われた輝きを再発見するための案内役です。答えを与えるのではなく、一歩一歩、自己肯定感という確かな光を取り戻せるよう、温かい伴走者として寄り添い続けます。

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